web3もそうですが、何か新しいビジネスやサービスを立ち上げようとする時には、様々な壁が立ちふさがるものです。
その壁の一つに「規制」があります。今日はこの「規制」を乗り越えるためには、どうすればよいかを考えてみます。
規制とは??
「規制」というと難しく考えがちですが、簡単にいうならば「ルール」です。
日本は法治国家ですから、なにをやるにしても法律というルールを守る必要があります。例えばクルマの運転するのにもルールがありますよね。ルールをやぶれば罰金が待ってます。
同じように、ビジネスやサービスを立ち上げる際にも、ルールを守る必要があるということです。
規制があってNGと言われたら諦めるしかない?
答えはNOです。あきらめる必要はありません。
あまり知られていませんが、規制改革を進めていくための制度がたくさんあります。
政府も、いまの規制(法律)は時代遅れの部分があることを認識しているのです。
ただし、法律は簡単には変えられなくて、変更するための理由が必要です。(専門用語で立法事実といいます)なぜルールを変える必要があるのか。事実に基づいた根拠を示す必要があるのです。例えば、クルマの飲酒運転で事故が起きた→飲酒運転に対する罰則規定を強化する、といった具合です。法律を変えてくれ!と叫ぶだけではルールは変わらないのです。
しかしながら、ルールを変える理由を作り、政府と話し合うと作業、とてもハードルが高いように思えませんか?
実際ハードルは高かったのです。だからこそ、なかなか規制改革は進まなかった。
規制改革をより身近なものに。「規制のサンドボックス制度」
規制改革のハードルを下げるために作られたのが「規制のサンドボックス制度」です。
サンドボックス制度とは、新しいビジネスモデルや技術が、法律や規制の制約を受けずに試験的に実施できる環境を提供する制度です。例えば、暗号資産やドローンといった新しい技術を導入する企業が、事前に規制当局と協議しながら、実証実験を行うことができます。
しかもサンドボックス制度は、内閣官房が旗振り役になって、我々と規制当局の間をとりついでくれます。政府の中枢機関である内閣官房が味方になってくれるようです。これなら法律や規制に詳しくなくても安心して相談ができますね。
実績も豊富です。最近話題の電動キックボードも、規制のサンドボックス制度を活用していたのですね!
まとめ
規制改革というと重たいテーマのように感じますが、実例などを見ていくと大変おもしろいです。
電動キックボードの件もそうですが、ほかにもブロックチェーンを活用した治験(医療関係)ビジネスの実証実験や、P2P保険と呼ばれる新しいタイプの保険の登場など、見てるだけでもめちゃめちゃ勉強になりますよ!
規制がある領域は、実は誰も手をつけられていないブルーオーシャンで、一番はじめに規制の壁を乗り越えてビジネスを開始できたものが完全勝者になるとも言われます。規制の問題であきらめたビジネスアイデアがあれば、再考してみてはいかがでしょうか。